田畑浩良 イールドワーク1Dayワークショップ@名古屋 「表層と張力, 空間」(24年5月25日)

イールドワーク開発者による一日ワークショップ@名古屋

Yielding Embodiment®︎開発者の田畑浩良さんに名古屋にお越しいただき、 1日ワークショップ(WS)を開催させていただきます。

イールドワーク デモの様子(June, 2023)
実技(ペアワーク)の様子(June, 2023)

イールドワークでは、プラクティショナー(術者)と受け手間の「ちょうど良い空間的位置・間合い」を入り口に、ゆだねる動き(イールド)や身体的な共鳴、機能的な構造への自己調整を引き出していきます。

イールド(Yield)とは基盤(支え)に対してゆだねる動きのこと。
支えは身体のあらゆる動きと密接に関わっています。しっかりとイールドする経験により支えの充実や深い休息、自己調整が進み、これまでのパターンにない動きの可能性がうまれます。

ここまでですでに「?」がいくつも浮かんでいる方もいるかもしれませんが、ご心配なく。
特別な知識やスキルではなく、むしろ、誰にでも備わっている生物的な感覚−ホッとする感じや落ち着く感じ、なんとなくの”いい感じ”−を出発点にしたワークなので、興味のある方にはどなたにでも取り組んでいただけます。

「間」の探求を通じて自分も相手も落ち着いていられる経験。それは動きや姿勢の変化に留まらず、自分自身や他者との関わり方・はたらきかけ方にも気づきが得られる可能性があります。

昨年6月に開催した一日ワークショップでは、ワークが進むごとに場が深まり、そこに広がる動的な静けさや美しさに何度も胸を打たれました。
ボディワーク未経験者を含む大多数のイールド初体験の方々に加え、認定Yielderの方々もご参加いただき充実した1日となりました。

WS終了後のクラスフォト(June, 2023)

今回のテーマについて

前回は「肚感覚と変容」という、イールドワークに取り組む上で重要なポイントがテーマでした。

今回のテーマは、「表層と張力, 空間」(Superficial Layer, Tonus, Space)です。

表層(Superficial Layer)とは皮膚やそのすぐ内側にある比較的浅い層の組織のこと。

田畑さんによる「The Superficial Layer as Sensory Envelop」という論稿があります。(”感覚に関わる蔽い”としての表層:蒲池訳)
記事内には表層の組織が周囲の情報に対するセンサーとして働いていることについての新たな視点、そして表層に働きかける意義や可能性が掘り下げて書かれています。

皮膚はバウンダリー(境界線)であり、内側と外側をつなぐ場所。外界の情報を感じ取り、また内側の情報を外に表現する機能を持っています。内側と外側の空間を媒介する存在といえます。

ここをイールドの技法を通して探究することは、どのような体験につながるでしょうか。

受け手として、身体の内側や外側にあるリソース・支えに気づく方がいるかもしれません。

プラクティショナーとして、ご自身に備わっている、表層の豊かなセンサーの可能性に気づく方もいるかもしれません。
表層に丁寧に触れることで、受け手・クライアントとの、ベターなつながりが見出されることもあり得ます。
(私のようなロルファー/Yielderが、骨など深部の組織に「触れている」と表現していても、実際に触れているのは常に表層(皮膚)です。)

そうした体験を通し、日常の振る舞いにヒントを得られる方もいるかと思います。

さらにイールドワークが生まれた背景にあるロルフィング®︎では、皮膚や表層が全体的に滑らかでよい塩梅につながっている感じが、「統合」のサインとして観察されるケースがあります。

初めて取り組む方にとっても、経験ある方にも、探究しがいのあるテーマではないでしょうか。

クラスのアシストには認定Yielderでありクラニオセイクラルバイオダイナクスの経験も豊富な鈴木しのぶさん、そして認定Yielder・ロルファーの蒲池俊和が入らせて頂き、一緒に場づくりに関わらせていただきます。

(今回は1Dayですが、さらに深めたい方にはイールドの基礎コース(全9日間)も提供されています。)

開催概要・申し込み

  • 日時:5月25日(土)9時45分〜18時15分(終了は多少前後する可能性あり)
  • 講師:田畑浩良(Yielding Embodiment®︎開発者、国際Rolf Movement教員、空間身体学研究室)
  • アシスト:鈴木しのぶ(Yielder、クラニオバイオ プラクティショナー、HP)、蒲池俊和(Yielder、ロルファー)
  • 会場:ルチアホール (アクセスはこちら)
    • 名古屋市中村区那古野1-45-5 ルチアビル4F
    • 桜通線「国際センター駅」2番出口 徒歩2分
    • 名古屋駅 徒歩10〜15分
  • 定員:22名
  • 参加費:24,000円
    早割:20,000円(早割は3月31日(日)までのお申し込みに適用)
  • 申し込み方法:下記リンク先のフォームよりお申し込みください。
    • 先着順での受け付け後、参加費の振り込みをもってお席を確保します。
    • 定員に達した場合はキャンセル待ちを受け付けます。
  • キャンセル規定:開催6週間前(4月12日(金))までのキャンセルは3,000円、4月13日(土)以降のキャンセルは参加費の50%、5月11日(土)以降は参加費の100%がキャンセル料として発生します。
    • 参加者都合によるキャンセルの場合、振り込み手数料とキャンセル料を除いてご返金いたします。(他の方への参加の権利の譲渡も可能です。)
    • 主催者都合によるキャンセルの場合、参加費の全額をご返金します。(手数料は主催者負担。旅費や宿泊費について主催者は免責とさせて頂きます。ご理解ください。)
    • ご参加が難しくなった場合は、速やかにキャンセルのご連絡をお願いします。
  • 問い合わせ先:主催の蒲池まで、問合せフォーム又はメールにてご連絡ください。
    • 会場のルチアホール様への問い合わせはご遠慮ください。
  • 運営協力:橋木秀一(Rolfing Studio Spatium)
  • 主催:蒲池俊和(Rolfing Studio Jinen)

(5月24日(金)には田畑さんと小関勲さんによるイールドワーク×ひもトレ コラボWSも開催されます。ご興味ある方はあわせてご検討ください。)

講師プロフィール

田畑浩良 Hiroyoshi Tahata
「The Art of Yield (Yielding Embodiment®)」開発者。認定アドバンストロルファー( Certified Advanced Rolfer)、Rolf Institute教員(ムーブメント部門)(Rolf Movement Faculty member)。株式会社林原生物化学研究所(現:(株)林原)勤務を経て、ロルフィングの道へ。1999年、日本人初のRolf Movementプラクティショナーとなる。ロルフィング他、SE™(Somatic Experiencing®)や「身がまま整体」の片山洋次郎氏とのセッションから、施術時における「空間」の重要性に気づき、「イールドワーク(Yielding Embodiment® Orchestration)」を構築。空間と身体との関係性を活かした繊細で安定的なセッションを提供している。イールドワークの施術者(イールダー)の養成も精力的に行う。大の猫好き。

HP: https://www.rolfinger.com/(空間身体学研究所 田畑ロルフィング研究室) https://yielding-embodiment.com (Yielding Embodiment®)