略歴
蒲池 俊和(がまいけ としかず)
鳥取県鳥取市生まれ。僧侶。認定ロルファー™️。
京都大学教育学部卒業。不動産開発企業、IT企業にて採用、配置、評価など人事領域に携わる。結婚を機に愛知県半田市のお寺に入ることを決め、退職。世界一周旅行を経て仏教系大学の専門課程で学ぶ。現在、副住職として法務も行う。
中学高校ではバスケットボール部に所属。高校三年時に膝の靭帯を断裂。手術も経験した。
心身の整え方を探す中で藤田一照師(曹洞宗)や藤本靖氏(身体論者、ロルファー)の活動に触れ、ロルフィング®︎に出会う。2018年から2019年にかけ、ドイツ ミュンヘンのヨーロッパロルフィング協会にて計5ヶ月を超えるトレーニングを修め、ロルファーとして認定を受ける。
胎児の原初的な動きに着想を得たYielding Embodiment®︎やバイオダイナミクス(オステオパシー、クラニオセイクラルワーク)などにも学んで、自身のワークを深めている。
ロルフィングとの出会い
初めてロルフィングを受けた時、「これで前に進める」と感じたことをハッキリと覚えています。
幼少期から運動、スポーツが好きで、中学生の時には陸上部の助っ人で県大会のリレーに出場したり、高校生の時には県大会で優勝するようなチームでバスケットボールに取り組んだりしていました。
元気に身体を動かしていた一方で、中学生の頃から頭痛や腰痛がするようになり、大学生、社会人になるにつれ強い痛みに悩む日も増えていました。深夜までデスクワークをしていた頃には、痛みを和らげようと、良い整体院の情報を同僚から聞いては頻繁に通っていました。
しかし、腕利きの整体の先生を探して一時的に改善したように感じても、しばらくすると痛みや不調が現れるため、定期的に通う必要がある。ヨガや体操などを試しても、痛みが繰り返す状況は変わらない。突然の頭痛に備えて常に痛み止めを持ち歩いたりもしていました。
会社をやめてお寺に入り、僧侶としてお参りするようになった後も痛みは繰り返し、ぎっくり腰で一週間ほとんど横になって過ごすようなこともありました。
不調と改善を繰り返したり、今通っている先生が引退されたらどうしようか、、、と不安になったりしながら、何かもっといい手立てはないかと模索をしていました。
また今思うと当然のようですが、身体に余裕がないときは心にも余裕がなくなりやすいもの。
少しのことでイライラしてしまったり、不満や嫌なことについてグルグルと考えて抜け出しにくくなっている自分もいました。
そんな時、どうしても自分の心身を根底から見直さなければ、と思う出来事が起こります。
そこで懸命に探して出会ったのが、ロルフィングです。
最初は禅宗の藤田一照さんの本でロルファーの藤本靖さんを知り、本を手にしました。
本には、慢性的な不調や痛みの根底には身体の”構造”が関わっていることが多く、”構造”が変わることで根本的な解消へ向かえる可能性が書かれていました。
また耳を引っ張ったり割り箸を奥歯に挟んだりするワークも載っていました。
とても簡単なのに、身体のつくりや仕組みを理解しながらワークに取り組むと、身体がとても楽になるのが感じられ、驚きました。
そうした身体の仕組みは、身体の動かし方のコツにも繋がっていて、幼少期からスポーツに親しむ中で身体の効果的な使い方に興味があった私には、目から鱗の内容でした。
ロルフィングなら、自分が抱える問題を根本的に解消するだけでなく、より良い身体の使い方も学べるかもしれない。
そう思い、ロルフィングを受けることに決めました。
初回のセッションで問題と改善を繰り返す状況から前進できると直感し、ベーシック10シリーズを通して確かな手応えを得ることができました。
続けて、動きや機能に力点を置いたロルフムーブメントの5回セッション、さらに、”統合”を深めたいと思いアドバンスト5シリーズのセッションも受けました。(アドバンストシリーズを受けた時の感想は、ロルファー田畑浩良さんのHPにも掲載されています。)
ロルファーになろうと思ったのは、セッションによる変化の実感に加えて、あるワークショップでの経験が影響しています。
「クライアントとの間合いを探求する」という1日ワークショップに参加したとき。
クライアントとロルファー役の自分を取り巻く場に、何か言い表しようのない豊かな”流れ”があることに気づきました。
その空間では、相手と自分のいのちがともに生き生きとしているように感じられました。
こんな場を自分も創り出せるようになりたい。
そう思ったのが本格的にロルファーを志したきっかけです。
身体のポテンシャルをいかして、人生を存分に歩んでいきたい。
そういう方にロルフィングを届けられたらと願って活動しています。
中高生の頃から時折悩まされていた頭痛や腰痛は大学生、社会人になるにつれ徐々に悪化。整体に通ったりヨガや体操を試したりしていました。良さそうな施術や方法に出会って一時的に改善したように感じても、しばらくするとまた痛みや不調が現れる。定期的に通うことが辞められない。突然の頭痛に備えて財布には常に痛み止めを忍ばせていました。
中高生の頃から時折悩まされていた頭痛や腰痛は、大学生、社会人になるにつれ徐々に重くなり、整体に通ったりヨガや体操を試したりしていました。良さそうな施術や方法に出会って一時的に改善したように感じても、しばらくするとまた痛みや不調が現れる。定期的に通うことが辞められない。突然の頭痛に備えて財布には常に痛み止めを忍ばせていました。
以前は腰や頭の痛みを抱え整体に通ったりヨガや体操を試したりしていました。良さそうな施術や方法に出会っては一時的に緩和したり改善したように感じても、しばらくするとまた痛みや不調が現れる。突然の頭痛に備えて財布には常に痛み止めを忍ばせていました。
また僧侶として読経する際、より良い声の出し方を求めて困ってもいました。
「お腹に力を入れて大きな声を出し喉を枯らしていけばいい声が出るようになる」と先生に言われ、力んだまま懸命に声を出し、お勤めの後にはフラフラとする日を過ごしていました。それまでの経験から「自分を痛めつけて向上する方法以外にも道があるはず」と思いながらも、良い手立てが見つかりませんでした。
身体の状態は心にも影響を与えるもので、周りや自分に対してピリピリしたりイライラや不満を抱えやすい自分の心の状態もどうにかしたいと思っていました。
ロルフィングに出会って感じたのは、そうした、痛みを繰り返したり良い身体の使い方が掴めない、また心にも余裕がない状態から根本的に脱して、良い方向に進んでいけるに違いない、という確信めいた感覚でした。
10シリーズを受けた後にはアドバンストのセッションでさらに統合を深めたり、ロルフムーブメントのセッションやワークショップを受ける中で大きな手応えを感じ、さらに深めたいと思ってトレーニングに進むことに決めました。
痛みの多い若い頃。ケガの経験と、身体の使い方への興味
小学校では卓球や水泳、中高生ではバスケットボールに打ち込んでいました。高校生の時には県大会で優勝するチームでプレイしていましたが、自分自身は中学生の頃から膝や腰を痛めることが多く、ケガが少ない選手ではありませんでした。高校三年生の春、練習中に膝の靭帯を断裂する大怪我をし、夏休みに手術。最後の大会に向けてプレイできない悔しさも経験しました。
また今思うと幼い頃から大変だったなぁと思うのですが、小学校高学年ごろから時折頭痛がするようになりました。大学生の時には一度激しい頭痛で吐き気がし、救急に駆け込んだこともあります。会社勤めをしていた時にはかなりの長時間労働だったこともあり、頭痛や腰痛に苦しむことが多く、痛み止めを携帯するようになったのはこの頃からです。そうしたこともあり、大学生の頃から、自分にあった整体院を探しては受ける、ということをしていました。
身体の使い方には興味を持っていました。また、心を整えることにも関心を抱いていました。めまいも多かったです。
飛ばないスリーポイントシュート。それ以来、より良い使い方に興味を持っていました。
趣味で乗っていたロードバイクで長野のスクールに通って効率的でケガをしにくい身体の使い方を探したりしていました。しかし、もっと根本的に学んでみたい、そう思っていました。
座禅の経験。
ロルフィングの面白いところは、身体を根本的に整えることで、痛みに対処するのではなくより良い身体の状態を作り出せること。そして結果的に、自分自身や周りの世界の捉え方、関わり方も変化するところで、僕に響いたのは、これまでのそうした関心が関係していると思います。
ロルフィングに出会って、よかったこと
ロルフィングに出会ってからは、痛みを感じること自体が減り心地よく過ごせる時間が格段に増えました。時折の痛みは身体の使い方やケアを見直す機会に繋げられています。またワクワクしながら身体の使い方や身体性について探求を続けられています。自分の身体に落ち着いていられることが増えたせいか、思考や感情に振り回されることも少なくなりました。
セッションの特徴