プロフィール

Munich, Germany (Supervision WS, October 2023)

略歴

蒲池 俊和(がまいけ としかず)

鳥取県鳥取市生まれ。僧侶。認定ロルファー™️。認定ロルフムーブメント™️ プラクティショナー。認定イールダー(8シリーズ提供可能)。

京都大学教育学部卒業。不動産開発企業、IT企業にて採用、配置、評価など人事領域に携わる。結婚を機に愛知県半田市のお寺に入ることを決め、退職。世界一周旅行を経て仏教系大学の専門課程で学ぶ。現在、副住職として法要などを勤める。
中学高校ではバスケットボール部に所属。高校三年時に膝の靭帯を断裂。手術も経験した。

心身の整え方を探す中で藤田一照師(曹洞宗)や藤本靖氏(身体論者、ロルファー)の活動に触れ、ロルフィング®︎に出会う。2018年から2019年にかけ、ドイツ ミュンヘンのヨーロッパロルフィング協会にて計22週間に及ぶトレーニングを修了し、ロルファーとして認定を受ける。
人の発生初期からの原初的な動きとして観察される”ゆだねる動き”(イールド)に着想を得たYielding Embodiment®︎やバイオダイナミクス(オステオパシー、クラニオセイクラルワーク)などにも学んで、自身のワークを深めている。2023月11月にYielding Embodiment®︎ Orchestration 8シリーズを提供可能なイールダーとして認定される。ひもトレ、韓氏意拳、CS60など身体のポテンシャルに出会うワークも探求中。

2024年、日本ロルフィング協会の理事に就任予定。

報恩講にて(December 2023)

ロルフィングとの出会い

初めてロルフィングを受けた時、「これで前に進める」と感じたことをハッキリと覚えています。

幼少期から運動、スポーツが好きで、中学生の時には陸上部の助っ人で県大会に出場したり、高校生の時には県大会で優勝するようなチームでバスケットボールに取り組んだりしていました。

元気に身体を動かしていた一方で、中学生の頃から頭痛や腰痛がするようになり、大学生、社会人になるにつれ強い痛みに悩む日も増えていました。深夜までデスクワークをしていた頃には、痛みを和らげようと、良い整体院の情報を同僚から聞いては頻繁に通っていました。

しかし、腕利きの整体の先生を探して一時的に改善したように感じても、しばらくすると痛みや不調が現れるため、定期的に通う必要がある。ヨガや体操などを試しても、痛みが繰り返す状況は変わらない。突然の頭痛に備えて常に痛み止めを持ち歩いたりもしていました。

会社をやめてお寺に入り、僧侶としてお参りするようになった後も痛みは繰り返し、ぎっくり腰で1週間ほとんど横になって過ごすようなこともありました。

不調と改善を繰り返したり、今通っている整体の先生が引退されたらどうしようか、、、と不安になったりしながら、何かもっといい手立てはないかと模索をしていました。

また今思うと当然のようですが、身体に余裕がないときは心にも余裕がなくなりやすいもの。
少しのことでイライラしてしまったり、不満や嫌なことについてグルグルと考えて抜け出しにくくなっている自分もいました。

そんな時、どうしても自分の心身を根底から見直さなければ、と思わされる出来事が起こりました。
そこで懸命に探して出会ったのが、ロルフィングです。

最初は禅宗の藤田一照さんの本でロルファーの藤本靖さんを知り、本を手にしました。
本には、慢性的な不調や痛みの根底には身体の”構造”が関わっていることが多く、”構造”が変わることで根本的な解消へ向かえる可能性が書かれていました。

また耳を引っ張ったり割り箸を奥歯に挟んだりするワークも載っていました。
とても簡単なのに、身体のつくりや仕組みを理解しながらワークに取り組むと、身体がとても楽になるのが感じられ、驚きました。
そうした身体の仕組みは、身体の動かし方のコツにも繋がっていて、幼少期からスポーツに親しむ中で身体の効果的な使い方に興味があった私には、目から鱗の内容でした。

ロルフィングなら、自分が抱える問題を根本的に解消するだけでなく、より良い身体の使い方も学べるかもしれない。

そう思い、ロルフィングを受けることに決めました。

ベーシック10シリーズ初回のセッションで、問題と改善を繰り返す状況から前進できると直感し、シリーズを一通り経験したことで確かな手応えを得られました。

続けて、動きや機能に力点を置いたロルフムーブメントの5回セッション。

さらに、”統合”をより深めたいと思いアドバンスト5シリーズのセッションも受けました。(この時の感想は、ロルファー田畑浩良さんのHPや私のブログから読むことができます。)

ロルファーになろうと思ったのは、セッションによる変化の実感に加えて、あるワークショップでの経験が影響しています。

「クライアントとの間合いを探求する」という1日ワークショップに参加したとき。

クライアント役の相手とロルファー役の自分を取り巻く場に、何か言い表しようのない豊かな”流れ”があることに気づきました。
その空間では、相手と自分のいのちがともに生き生きとしているように感じられる。

こんな場を自分も創り出せるようになりたい。

そう思ったのが本格的にロルファーを志したきっかけです。

身体のポテンシャルをいかして、人生を主体的に、存分に歩んでいきたい。
そう願う方にロルフィング®︎やYielding Embodiment®︎の体験を届けられたらと願って活動しています。

Tokyo (WS: Breathing, Walking and Integration, July 2023)