Yielding Embodiment®︎ Orchestrationのシリーズ 第一セッションでお聞きしたお声、許可をいただきご紹介します。
立ち位置で変化する身体の感覚
冒頭、候補に選んだ立ち位置2箇所は身体から私(蒲池)の位置を探るような矢印が伸びたり、不安感が湧く感じがあったとのこと。
こちらが知覚を広げて少し待っていると、良さそうな立ち位置が新たに浮かんできました。
そこに移動すると身体から出ていた(警戒するような)矢印がおさまり、安心感が湧いてきたそうです。矢印の出どころになっていた部位も柔らかくなったとのこと。
立ち位置が変わるだけで、身体感覚を伴った警戒感や不安感、安心感が感じられることが、自分でも”ほんとなのかと疑ってしまうくらい”予想外のことだったそうです。
立ち位置が決まり見守っていたときの、”水のなかで緑が芽吹いてくる感じ”というお言葉が印象に残りました。
セッション中盤には”これまで暗闇のなかにいたのが明るくなってきた”、とも。
最後は呼吸がしやすくなり左脚をはじめ全体的に軽くなられたそうです。
セッション前後の写真でも、支えの充実や全身の各部位の位置的な関係性の変化が観察されました。
セッション中に現れる「痛み」について
セッション中、身体のなかに痛みが現れる箇所、タイミングがありました。触れた箇所から離れた部位。
セッションを終えてから、あの痛みはなんなんでしょう?と尋ねられた。
こちらの思うところを少し話しかけて、ふと、(何かをもっともらしく語るより)ご本人の経験から見出されることが一番なのでは、と思った。
なんだと感じられますか?とお聞きすると、一瞬間をあけて
「身体の記憶だと思います」とおっしゃられた。
問いが生まれたときにはもう答えの入り口に立たれているのだと感じました。
今朝Xに投稿したような展開のセッションでした。
“「離れたところから見守ることで身体が変化する」のは、何かを送ったり念じたりする試みではない。
受け手の身体がそこにある空間を感じとり、準備が整ったとき、その場で必要とする変化がはじまる。”
こちらはなるべく余計なことをしないでいたい。